アルジャーノンと花束
チャーリーは社会の隅っこで社会不適合者らしく暮らしていた。
珍しくその日は花束を抱えており、雑踏の中でアルジャーノンと出会う。
行き場のないアルと花束を写真に撮ってみると一枚では足らないと思いつき、もっと長編で撮ろうという気持ちが生まれた。
その日は一度、帰ることにしたがチャーリーの部屋では狭過ぎて花束を飾るだけでも精一杯だし、ましてやアルともなると足らない。
アルも住める家さえ見つけらればと思ったところ、ちょうどいい家が見つかる。
チャーリーは即座にその家を借りる事を決めてその日の夜にはアルは花束に抱えられ愛と自由を約束された身となり幸せそうであった。
チャーリーはその姿を見て、幸せというものを初めて知る。
そしてそれを家族と呼ぶのだと少しばかり理解をし始めた。
思い返せばチャーリーには無縁の生活であり、必要のない生き方であったからわからなくても仕方ない事で少しずつ理解していこうと思った。
たとえわからなくても、アルと花束が一緒にいて幸せであれば、それが幸せということだけは理解出来ていた。
そしてハッピーエンドな結末であることも約束され、信じている。